古くから日本の山地に自生してきた種でサクラの仲間では寿命が長く大木になります。
ヤマザクラは一般的に良く見られるソメイヨシノと異なり、開花と同時に赤茶色の若葉を付ける為、遠目に見ると花が赤っぽく見えることが特徴です。
また肌目はきめ細かでしっとりと手に吸い付くような滑らかな触感で、摩耗性にも強いことから浮世絵の版木や和菓子の木型にも使われてきました。
家具や器の材料としても好んで使われ、樹皮は伝統的な木工工芸品「樺細工」などに利用されます。
その可憐で儚い姿は多くの歌人を魅了し、愛されてきました。
源氏物語や古典詩歌に登場するサクラはその全てがヤマザクラです。森のとぎれる辺りなどに人知れずひっそりと花を咲かせる野生のヤマザクラには、人の手により広がったソメイヨシノの様な賑わう華やかさではありませんが、清楚で凛とした華やかさがあり、人の心を捉えます。
晴れやかに上品な微笑みながら私たちに新年度の始まりを告げてくれます。
春の訪れを教えてくれるヤマザクラは4月の誕生木にしました。
※誕生木は、(株)Laboと(株)大五木材の共同製作によるもので、㈱Laboの商標登録です。
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