ウッドデッキ越しに大阪湾を一望できるリビング。晴れた日には関西国際空港が見える。室内に居ても身近に海を感じられるように、内と外が一体的につながるようにデザインした。大自然の恵みを常に感じる憩いの場には、家族や多くの友人が集う。
南国リゾートのコテージを思わせるような真っ白の外観。玄関の扉を開けると、リビングの向こう側に青い海が迎えてくれる。季節の移ろいとともに様々な表情を見せてくれる豊かな自然が、住み手や来訪者をもてなし癒してくれる。
神戸に移り住む前には沖縄で10年ほど暮らされていたM様。そこでダイビングショップを開くことも考えたほど「海」への思いは強い。所々に設置した琉球ガラスの照明やシーサーは、すべて現地の作家による手づくり。彩り豊かな沖縄の情景を思い起こさせる。
夏場にはほとんど毎日利用したという屋外ジャグジー。鮮やかな青いモザイクタイルが海を背景に映える。屋外が使えない時期でも海を眺めながらの入浴を愉しめるようにと、浴室もあえて一番景色の良いところに設けた。夕暮れとともに変化していく空と海の色が一日の疲れを癒してくれる。
レッドシダーの板貼りの天井が印象的なウッドデッキのテラス。深い軒を設けることで夏の強い日差しを遮り、自然とつながりながら心地よく暮らせる。テラスの奥には愛犬、天ちゃんのためのドッグスペースがある。週末の晴れた日にはここで愛犬と遊び触れ合う、清々しい時間を過ごす。
家中どこにいても明るく心地よい風が吹き抜けるように、各居室は幅広の引き戸や可動間仕切りで計画。開放すれば1、2F共ひとつながりの大空間となる。南面の大開口上部に深い軒を計画したパッシブデザインと、温もりと吸放湿効果のある漆喰や無垢床などの自然素材を使用することで、自然の恵みを上手に採り入れ一年中快適に暮らせる。
1.和室リビングと続き間の和室。可動の間仕切りはすべて壁内に収納できるように計画。落ち着きある空間に丸窓がアクセントとなっている。
2.リビング無垢のタモフローリングとレッドシダーの天井が印象的なリビング。間接照明の柔らかい光が温もりある空間を演出。
3.洗面室友人が泊まりに来た際でもゆったり使えるように広めに計画。生活感が出る洗濯機は扉で隠せるようにした。
4.ゲストルーム化粧梁のある勾配天井が印象的なゲストルーム。訪れる多くのご友人が泊まれるようにロフトスペースも設けた。
5.フリースペース階段を上がった2Fのフリースペースはセカンドリビングとして利用できるように計画。勾配天井により開放感あふれる空間は家族の憩いの場となっている。
外観青い海と空に映える白い外観。よろい張調の外観が南国リゾートを感じさせます。