2023.01.27
足立 里奈
少し前の住宅ではほぼ必ず、家に一か所はあったバルコニー。
最近では、『バルコニーはいらない!』という方も増えています。
本日は、どうしてバルコニーが必要ない人が増えているのか?
実際本当にバルコニーはなくてよいのか?考えてみたいと思います。
まず、どうしてバルコニーが必要ない人が増えているのか?を考えてみたいと思います。
・洗濯物を乾かす方法の選択肢が増えた
バルコニーの使い方として一番はじめに思いつくのが、洗濯物を乾かす、という点だと思います。
一昔前は、洗濯物は外に干すという一択でしたが、
最近の間取りでは、洗濯室やランドリールームなど、
洗濯物を干す専用の場所を室内に作る方が増えています。
また、乾燥機付きの洗濯機や乾燥機を使って、干す手間を減らす方も増えています。
洗濯物の乾かし方の選択肢が増えたことにより、
バルコニーが必要ないと感じる人も増えたと言えます。
・バルコニーの掃除とメンテナンス
バルコニーは外なので、基本的に家の中より汚れます。
ほこりや土が入ってきて、放っておくとすぐに汚れがたまっていきます。
またバルコニーの作り方にもよりますが、10年に一回程度メンテナンスが必要になります。
日光にさらされ劣化しやすく、
メンテナンスを怠ったバルコニーが原因で雨漏れする可能性もあります。
掃除やメンテナンスの面が手間に感じる人は、バルコニーは作らないという選択をされます。
次に、実際本当にバルコニーはなくてよいのか?を考えてみたいと思います。
バルコニーが必要ないという人は増えていますが、
実際、バルコニーを計画する人もたくさんいらっしゃいます。
上記内容を踏まえてもバルコニーが必要な理由を考えてみたいと思います。
・洗濯室とバルコニーで同じ面積を作るときに、バルコニーの方が安く済む
金額の面で考えると、構造材・屋根・仕上げ材がかかる室内に比べると、
バルコニーの方が室内より、安く作ることができます。
他に金額を回したいという場合は、一度洗濯室を検討したうえで、
安いならバルコニーに変更される人もいます。
・バルコニーに+@の価値がある
ここまでバルコニーの使い方としては、洗濯物を干すという点に絞って考えてきましたが、
実際、洗濯物を干すこと以外にもいくつか使い方がありますよね。
アウトドアリビングとして使用する、プールをする、
バーベキューをする、エアコンの室外機を置く、などなど、、
このように他に使い方があるバルコニーだと、価値のあるバルコニーになり
必要な理由になると思います。
本日は、バルコニーの必要性について考えてみました。
バルコニーは、家が完成してしまうと後からの設置がむずかしいので、
家のプランニングをする際には、この点について一度考えてみてください。
■設計士 足立 里奈(Adachi Rina)
https://www.jk-labo.com/architect/detail.php?seq=233
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