2022.05.20
足立 里奈
こんにちは。住空間設計Laboの足立です。
本日は、住宅に必ず必要な「窓」の役割について、お話させて頂きます。
窓の役割について、まず思いつくのは、
・光を取り入れる
・風を通す
・庭やウッドデッキへの出入りをする
このような内容だと思います。
住宅のプランを検討する際に、方角や庭の位置に合わせて、窓を配置していきます。
この時忘れては行けないのが、「窓の向こうに見える景色」です。
わたしはプランニングをする際、方角や風の通りだけでなく、敷地の周りの状況も意識しています。
例えば、南側が道路、北側に自然豊かな山が見え開放的な眺望があるような敷地があったとします。
ほかの隣地条件にもよりますが、この場合、南側の直射日光を取り込む窓を設置するよりも、北側の眺望を取り込む窓を設置するのがいいと考えます。
もし南である道路側に窓をつけた場合、恐らく、日中は道路からの目線を遮るために、カーテンを閉めて生活することになると思います。費用をかけて窓を設置したのに、これでは勿体なく感じます。
極端な例を申し上げましたが、このように、敷地状況により一般的な考え方とは違ったご提案をさせて頂くこともあります。
ですがそれには必ず、そういったご提案をする理由があります。
敷地の条件、周辺の環境が全く同じ土地はこの世に存在しません。
だからこそ、お客様との対話をじっくりと重ね、一邸一邸を丁寧につくりあげていく必要があると考えています。